4月26日・27日の2日間、東海第二原発に反対する茨城県自治体議員連盟の福島原発視察に参加しました。山中泰子県議・上野高志県議・鈴木康子北茨城市議・藤咲芙美子城里町議と一緒です。
 1日目は、かんぽの宿いわきにて、4つの講座がありました。 
福島視察1日目
  <第1講座>いわき市防災計画について (いわき市政策企画課復興支援担当) 
 まず5年前の3・11の原発事故の際の対応について。驚いたのは、東電からも県からも一切連絡はなく、原発事故の情報はテレビで知ったとのこと。また、避難地域の住民が移動してきて、その口コミも情報源だったそうだ。職員がいかに大変だったかわかる。現在は、「原子力発電所に係わる通報連絡協定」を結び、非常時における速やかな通報などを決めている。また、2014年3月地域防災計画を策定しているが、いわき市の避難先は茨城県になっており、茨城町も入っていた。
 また、いわき市は24,110人の被災者を受け入れている。地域住民と同じような住民サービスを提供しているが、職員が増えたわけではないので、負担は大きいだろうと感じた。復興公営住宅の建設もすすめられているが、まだ3分の1程度。2017年度には全戸完成する予定だそうだが、すすみぐあいが遅いと思う。

<第2講座>請戸漁港の復興と私の想い (相馬・双葉漁業組合 高野武さん) 
 浪江町の請戸地区の震災前と震災後の写真を見ると、その被害の大きさがわかる。住宅はすべて流され、多くの人が被災した。助けを求めている人がいたにもかかわらず、原発事故で避難指示が出たために助けられなかったことを、高野さんは語った。漁業も再開できず、先が見えないと嘆いていた。また、海の流れはつながっており、茨城でも魚類についてきちんと放射能検査をする必要があると強調していた。

<第3講座>フクシマ原発労働者相談センターの現状と課題 (いわき市議 狩野光昭さん)
 原発労働者は、5次・6次になる下請けが問題になっているが、現在は1次・2次まで給料不払いが起きているという。しかもかん口令がきびしく、辞めてからの相談が多いそうだ。さまざまな相談例について話があり、精神疾患も増えており、原発労働者のきびしい労働環境を知ることができた。

<第4講座>フクシマ原発収束・廃炉作業の現状と課題 (原子力情報資料室 伴英幸さん)
 1.福島原発の廃炉へのロードマップは遅れ気味(使用済み燃料の取り出し・燃料デブリ取り出し)
 2.汚染水対策(凍土遮水壁の問題・汚染水の海洋放出・トリチウムは除去されない)
 3.行き場のない放射性廃棄物 
 次の日の福島原発構内の視察の予習となるような意義ある講座だった。