2日目の午前中は、楢葉町にある楢葉遠隔技術開発センターの見学。日本原子力研究開発機構が、福島第1原発の廃炉のために、2016年4月から研究を開始した施設だ。職員に説明を受けたあと、1Fの状況を再現したバーチャルリアリティシステムを体験した。そのあと試験棟に移動し、8分の1の格納容器や水中ロボットの実証試験用の水槽などを見学。廃炉までの道のりはまだまだ遠いことを、改めて感じた。
格納容器

 午後は、いよいよ福島第1原発構内へ。Jビレッジで説明を受けたあと、バスで移動した。楢葉町は、避難地域が解除され、除染もすすみ田畑では試験栽培が行われ、復興診療所などもできたが(しかし町民は約500人しか帰っていない)、富岡町・大熊町・双葉町は、田畑も荒れ、家々も被害を受けたままの状態で、立ち入れないようになっていた。線量計では、9.9μ㏜/hを超える場所もあった。

 福島第1原発ではまず入場ゲートでチェックを受けてから、靴カバーと手袋をつけ、積算線量計を身に着けてから、構内見学のバスに乗車した。1号機・2号機・3号機・4号機の並び、特に4号機のすぐそばまで近づいた。ガレキなどはなくなって、カバーも被せられているので、事故後の映像よりはずっと片づいている印象だった。海近くの汚染水タンクは、津波でねじれたままで、その威力の大きさに改めて驚いた。また、現在建設中の凍土遮水壁も見学した。同乗した東電社員は、「海側から作っていて、実験も成功している」と言っていたが、ほんとうだろうか。構内のいたるところに汚染水タンクが並んでいた。わたしたちが入構したころは、多くの労働者の退勤時間らしく、次から次へとたくさんの労働者とすれ違った。

 午前・午後の見学で、福島第1原発の廃炉はまだまだ時間がかることを実感した。これだけ多くの時間とお金をかけ、しかもたくさんの人に被害を及ぼす原発はいらないと強く思った。
 今回の研修・視察は、本当に貴重な経験だった。東海第2原発の廃炉を求めて、さらに運動を強めることを決意した。玉造さんはじめ、事務局の方、役員の方に、感謝します。